国の特別天然記念物トキの本州初となる放鳥を石川県の能登地域で実施する方向で環境省が検討していることが25日、政府関係者への取材で分かった。能登半島地震からの復興支援の一環で、早ければ2026年度にも放鳥する。能登半島では1970年に本州最後のトキが保護のため捕獲されている。
能登地域は農業が盛んで、トキが餌とするドジョウやカエル、昆虫が生息する農地が多い。政府は農地の復旧とトキの成育に必要な環境整備を並行して進められると判断した。
25年度予算の概算要求に現地調査費と他の復興関連予算を合わせ8億円を盛り込む方針。調査では餌となる昆虫やドジョウの生息状況などを確認する。
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