リコーは28日、東京都千代田区の秋葉原エリアに、デジタル技術を駆使して効率的な会議の仕組みを提供する「次世代会議空間」を設置したと発表した。NTT都市開発が提供するシェアスペース内で、10月1日から利用できる。生成AI(人工知能)を活用し、壁に投影した人物が利用者の「壁打ち相手」となりアイデア出しを支援する。
NTT都市開発が運営し、オフィスやラウンジなどを備えるシェアスペース「LIFORK(リフォーク)秋葉原」内に設置した。次世代会議空間は「リコープリズム」と呼ばれ、シェアスペースの会員登録をすれば、1時間当たり5500円で誰でも利用できる。
リコープリズムの利用者は、スマートフォンと机上の端末で壁面に投影された映像を操作する。会議を支援する複数のアプリケーションが利用できる。
新たに生成AIを活用した「KABEUCHI(カベウチ)」と呼ばれるサービスを搭載した。例えば「新人を元気にする方法」などとテーマを設定すると、生成AIとの対話を通じて具体的な提案にまでブラッシュアップできる。米オープンAIの「Chat(チャット)GPT」を使っている。
リコーは20年に東京都大田区に新しい働き方の研究施設を開き、施設内でリコープリズムの運用を始めた。将来的には、顧客のオフィス内にリコープリズムを設置するといった事業展開を検討している。
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