台湾の利用者向けに作ったメルカリのページ(29日、東京都港区)

メルカリは29日、台湾で日本のフリマアプリ利用者が出品した商品を販売するサイトを立ち上げたと発表した。従来は他社が運営する越境電子商取引(EC)モールで販売していた。台湾の消費者に独自クーポンも配れるようにし、現地で人気の高い日本の商品の販売拡大につなげる。

「美露可利」というサービス名を用い、台湾からメルカリに会員登録できるようにした。会員登録が可能になるのは日本と米国に次ぐ3カ国・地域目。まずはウェブ版で提供し、需要が多ければアプリの提供も検討する。商品名は繁体字中国語で表示し、価格も台湾ドルで示す。国内の販売代金に国際配送で生じる送料や手数料を上乗せする。

越境EC大手のビーノスが取引を仲介し検品や国際配送の手続きをする。日本から台湾の購入者に届くまでには1週間から2週間程度かかる。

メルカリは2019年から越境取引事業を始めた。同事業の累計取引件数は1700万件を超え、24年6月期の流通総額は前の期比3.5倍に増えた。台湾は24年1〜6月の取引金額と取引件数が中国に次ぐ2位になった。台湾から商品を出品できる機能も中長期的には検討する。

【関連記事】

  • ・メルカリ、国内好調で最高益 引けない米国は苦悩深まる
  • ・メルカリ、取引活性化にアプリイベント 過去最大規模に

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。