【ワシントン共同】欧州宇宙機関(ESA)は5日、日欧共同の水星探査計画「ベピコロンボ」の探査機が接近時に撮影した水星の画像を公開した。機体をチェックする「自撮り」用カメラを使った。天体の衝突でできた多数のクレーターや、そこにマグマが噴き出して形成された盆地を鮮明に捉えている。

 撮影は日本時間の5日朝。2年後の周回軌道入りに向け、水星の重力を使って減速する「スイングバイ」で表面から165キロほどまで近づいた。今回の公開分には、最接近から数分後の画像が含まれている。

 スイングバイはあと2回行う。周回軌道に入る時期はエンジンの出力不足のため当初予定より1年近く遅れる。

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