風力発電の導入を進めてきた北海道寿都町は、生み出した再生可能エネルギーを町内で活用する地域新電力会社を立ち上げる方針を決めた。今年2月、脱炭素社会の実現に向けたエネルギービジョンを作成。取り組みの一つに盛り込んでいる。

 年間を通じて風が強い同町は風力発電に注力しており、現在、計13基ある。ただ、運転開始から20年以上経つ発電所も出てきており、2027年度には固定価格買い取り制度(FIT)の期間を終えた発電所が計9基を占めることになる。FIT期間が終了した発電所の売電価格は半分以下に下がるという。

 地域新電力会社は風力発電など町内の再エネ電源の管理や運用を担い、公共施設や新たな産業施設などへ供給することで再エネの地産地消をめざす。町の出資比率や参画する企業は未定で、今年度以降、具体化を進めていく。(岡田昇)

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