東工大と東京医科歯科大の学生混合チームなど全9チームが競った(11日、東京都目黒区)

NECは11日、生成AI(人工知能)を活用したアプリの開発技術やアイデアを競う「ハッカソン」の発表会を開催した。学生向けで、東京工業大学と東京医科歯科大学から約40人が参加した。NECの独自生成AI「cotomi(コトミ)」を使ったアプリを開発した。実践を通して生成AI技術を学ぶ機会を提供し、専門人材の育成につなげる。

全9チームが参加し、開発したアプリについてプレゼンした。趣味や希望の行き先を入力するとAIが旅行行程を作成するアプリや、材料の在庫を管理しレシピを提案するアプリなどを紹介した。審査員はNECの西原基夫最高技術責任者(CTO)や東工大の岡崎直観教授らが務めた。

ハッカソン開催にあたりNECは生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)の基礎知識やcotomiと他のソフトなどを連携する方法について説明するワークショップを学生に向けて開いた。

西原CTOは「生成AIや量子コンピューターなどの分野では若者の挑戦がなければ成功しない。激動の時代において企業と大学が役割分担をして連携する必要がある」とし、中長期的な産学連携への意欲を示した。

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