技術展示会を通して協業や受発注などマッチングのきっかけを作る(11日、つくば市のJAXA筑波宇宙センター)

茨城県とつくば市は11日、県内企業が持つ技術を宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術者に紹介するイベントを開いた。初めての試みで、優れた技術を掘り起こし、協業や受発注のマッチングのきっかけ作りを狙う。

「令和6年度技術展示会 in JAXA」には、ロボットや3次元(3D)、素材、ナノテクノロジー、バイオ、ライフサイエンス技術など39社が参加。JAXA筑波宇宙センター(つくば市)を会場に「商談」を進めた。

茨城県産業戦略部技術振興局特区・宇宙プロジェクト推進室の鈴木英治室長は、「普段なかなか接点がない企業とJAXAの間を取り持つのが狙い」と説明。電力・エネルギー産業向け部品製作の菊池精機(那珂市)の菊池正宏常務は、「キューブ型の超小型人工衛星用構体開発を手がけている。今回の展示会を機にJAXAとの取引につなげたい」と期待を寄せていた。

茨城県は10月、「IBARAKIスペースサプライネットワーク(仮称)」を設立し、宇宙機器に特化した共同受注体制を構築する予定。宇宙ビジネス開拓支援に力を入れている。

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