【ニューヨーク共同】米ニューヨークの国連本部で22日、各国首脳らが地球規模の課題や国連改革を議論する未来サミットが開幕した。達成が危ぶまれる「持続可能な開発目標(SDGs)」を再び軌道に乗せることや、国連を中心とする多国間協調の復権、国連改革の必要性を盛り込んだ「未来のための協定」を議場の総意で採択した。
採択後、グテレス国連事務総長が演説し、協定採択を「歴史的な合意だ」と歓迎。今後の国連の行動指針になるとして、各国に協力を呼びかけた。サミットは23日まで。
協定最終案には(1)国連を中心とする多国間システムの再活性化(2)平和維持に責任を持つ安全保障理事会の改革(3)2030年までのSDGs達成のため、行動の加速化と途上国が必要とする資金の補完(4)人工知能(AI)などのリスクへの対処―が盛り込まれた。
特に安保理改革は、常任理事国の拡大検討も含めた「改革の緊急性」を強調。一方で、特権である「拒否権」の付与については「今後に議論」と先送りにした。
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