政府の情報収集衛星を載せ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられるH2Aロケット49号機=26日午後2時24分

 三菱重工業は26日、政府の情報収集衛星「レーダ8号機」を載せたH2Aロケット49号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。衛星は予定の軌道に投入された。H2Aでの成功は43回連続で成功率は約98%。2024年度中に打ち上げる予定の50号機で引退する。

 レーダ8号機は宇宙から地上の様子を観測する事実上の偵察衛星。夜間や悪天候でも電波を使って撮影ができる。安全保障に関わる情報収集や大規模災害時の状況把握のために活用する。

 H2Aは2段式の液体燃料ロケット。01年の1号機以降、失敗は03年の6号機だけで高い信頼性を誇る。50号機で運用を終え新開発の「H3」に日本の基幹ロケットの役割を引き継ぐ。(共同)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。