東京電力柏崎刈羽原発は26日、再稼働を目指す7号機の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷(そうか)」の作業が同日午前3時35分に完了したと発表した。8年ぶりに原子炉が872体の燃料集合体で充(み)たされた。
7号機は東日本大震災と福島第一原発事故後の2011年8月に運転を停止。16年10月に炉内のすべての燃料集合体が原子炉に隣接する使用済み燃料プールに移されていた。
同原発によると、872体のうち、新規が214体で、残りの658体は過去の運転で使ったものを再利用する。プールで保管されていた燃料集合体を1体ずつ原子炉に移す今回の作業は15日に始まった。装置の不具合などで初日に約3時間、3日目の17日に約16時間の中断があったものの、その後はおおむね順調に進み、12日目で終了した。
東電は燃料集合体が予定された場所に正しく収められているかなどを確認した後、原子炉の密閉状態や、運転に必要な設備の健全性を調べる検査などを行うことにしている。(戸松康雄)
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