中国の有人宇宙船「神舟19号」が30日午前4時27分(日本時間午前5時27分)、中国北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。順調に飛行すれば、日本時間の正午ごろに宇宙ステーション「天宮」とドッキングする。

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 中国は2年前に天宮を完成させて以降、約半年おきに交代要員を送ってきた。中国有人宇宙プロジェクト弁公室によると、今回は軍出身の男性飛行士2人に加え、システム運用を担うフライトエンジニアとしては中国では初めてとなる女性の飛行士が搭乗している。

 宇宙貨物船「天舟8号」を11月中旬に打ち上げることも発表。天舟8号は月の土壌を模した素材で作られたれんが状の建築材料を天宮に運ぶことにしており、2035年までに月面基地を完成させる計画に向け、研究開発を加速させている。(酒泉衛星発射センター=小早川遥平)

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