青森県むつ市の中間貯蔵施設は、東京電力と日本原子力発電の原発から出る使用済み核燃料を最長で50年保管する全国初の施設です。

施設にはことし9月、金属製の容器に入れられた使用済み核燃料69体が初めて運び込まれ、先月11日まで事業者のリサイクル燃料貯蔵による容器の安全性などを確認する検査が行われていました。

6日に開かれた原子力規制委員会の会合では、事務局の原子力規制庁から、検査の内容を確認した結果、問題は確認されなかったことが報告され、事業開始の前提となる「使用前確認証」を交付することが決定されました。

リサイクル燃料貯蔵によりますと、その後、担当者が確認証を受け取り、6日付けで正式に事業を開始したということです。

中間貯蔵施設をめぐっては、保管期間が過ぎたあとの使用済み核燃料の搬出先が決まっていないことに、地元から懸念が示されていて、国は青森県六ヶ所村の再処理工場に搬出する想定を示していますが、工場は完成時期の延期が繰り返されています。

リサイクル燃料貯蔵は「安全最優先で事業に取り組むとともに、事業の透明性を高め、地域に根ざした運営に努めていきます」とコメントしています。

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