トラックから貨物車への積み込み作業が実演された(12日、仙台市)

鉄道貨物協会東北支部(仙台市)などは、輸送手段を環境負荷の小さい鉄道に切り替える「モーダルシフト」推進への理解を深めてもらおうと、仙台市で鉄道コンテナの見学会を開いた。宮城県内の企業を中心に約30の荷主企業やトラック事業者らが参加した。

JR貨物の仙台貨物ターミナル駅で12日に開いた見学会では、鉄道コンテナ輸送やコンテナの特徴などを紹介し、トラックから貨物車への積み込み作業を実演した。

JR貨物南東北支店の遠藤宏輝営業課長は「1本の貨物列車で大型トラック65台分の荷物を輸送できる。地球環境にも優しく、交通渋滞の解消にもつながる」と話した。

トラック運転手の残業規制強化で輸送力不足が懸念される「2024年問題」を背景に、鉄道輸送の需要は拡大している。鉄道輸送はトラックに比べ、災害時に柔軟に代替ができない課題があるものの、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減して環境対策をアピールできるため関心が高まっている。

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