女川原発2号機は10月29日に13年半余りを経て再稼働してから、5日後に原子炉内に入れる計測関連の機器のトラブルが発生し、東北電力は一時、原子炉を停止していましたが、再発防止策をとりまとめたことなどから、13日に再び原子炉を起動させました。
その後、核分裂反応が連続する臨界状態に達し、準備が順調に進んだことから、東北電力は15日午後6時、発電機と送電設備を接続する操作を行って発電を再開しました。
今後は、原子炉の出力を100%に上げたあと、12月には営業運転を再開する予定だということです。
東北電力は、82万5000キロワットの出力がある女川原発2号機が営業運転を再開すれば、年間で使用量が平均的な一般家庭のおよそ162万世帯分の電気を賄えるとしています。
東北電力社長「安全性は東日本大震災前と比較して確実に向上」
東北電力の樋口康二郎社長は、女川原発2号機が発電再開したことについて「東京電力福島第一原子力発電所の事故の教訓を反映し、新たに生まれ変わるという決意を込めて『再出発』と位置づけている。女川原発2号機の安全性は、地震・津波といった自然現象や重大事故に備えた多種多様な安全対策の強化により、東日本大震災前と比較して確実に向上したと考えている。今後とも、原子力発電所の『安全対策に終わりはない』という確固たる信念のもと、さらなる安全性の向上に向けた取り組みを着実に進めていく」というコメントを発表しました。
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