この賞は、地道な活動で音楽文化の発展に貢献した個人や団体を表彰するもので、ことしは1人と2つの団体が選ばれ、18日、東京 港区のホテルで贈呈式が行われました。

このうち、「モントレージャズフェスティバルイン能登実行委員会」は、1989年から30年以上にわたって毎年、石川県七尾市でジャズフェスティバルを開催してきた団体です。

ことしは、1月の能登半島地震の影響で一時開催が危ぶまれましたが、被災した人たちを音楽で勇気づけようと、会場をかえて入場料無料で7月に開催し、2000人ほどが来場したということです。

JASRACによりますと、長年にわたる開催で音楽を地域に深く根付かせる取り組みを続けている点が高く評価されたということです。

ジャズフェスティバルの木下義隆実行委員長は「例年の開催場所が被災して使えない状況でしたが新たな場所が確保でき、出演者の皆さんが無償で引き受けてくれて開催できました。来場者からも感謝のことばをもらえたので被災地を元気づけられるよう来年以降も続けていきたい」と話していました。

このほか、ことしは、国内の伝統音楽の保存などに尽力してきたミュージシャンの久保田麻琴さんと、60年前の結成以来、全国の児童合唱団の活動をけん引してきた東京の杉並児童合唱団が選ばれました。

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