【バクー共同】浅尾慶一郎環境相は20日、アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)の閣僚級会合で演説し、発展途上国への新たな資金支援目標を巡り「能力のある国による貢献や、民間資金の動員が不可欠だ」と強調した。条約上は途上国との位置付けになっている中国などを念頭に、拠出を呼びかけた形だ。
資金支援目標はCOP29で最大の交渉課題。年1兆ドル(約150兆円)規模の資金を求める途上国に対し、先進国側は公式に明確な額を提案できていない。資金拠出国の範囲や民間投資を総額にどう組み込むかを巡り議論は収束しておらず、最終日の22日に合意に持ち込める見通しは立っていない。
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