北海道での半導体拠点形成に向け物流課題の解決について議論する「北海道半導体物流検討会議」の初回会議が21日、恵庭市で開かれ、最先端半導体の量産を目指すラピダスなど半導体企業や材料メーカー、物流会社など計15社が参加した。材料や成果物の共同輸送に向けた検討を進めることを確認した。
同検討会議は北海道で半導体産業の基盤強化を目指す企業や教育機関、経済団体などで構成する「北海道半導体人材育成等推進協議会」が主催する。座長は北海道科学大学の川上敬学長が務める。
北海道では半導体産業の集積が進んでおらず資材は本州からの輸送が必須となるが、陸続きでないなど地理的な課題がある。トラック輸送力が低下する物流の「2024年問題」も重なり、半導体産業の集積が進めば「物量が増え(輸送可能な量を)オーバーしてしまう」(川上座長)ことが懸念されている。
輸送能力に限りがある中、効率化を実現するために共同配送や在庫融通などを検討する。24年度内に中間報告を取りまとめ、25年度以降に実現に向けた事業者間の協議や実証を進める。
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