【ニューヨーク=清水孝輔】米半導体大手クアルコムが1日発表した2024年1〜3月期決算は、売上高が前年同期比1%増の93億8900万ドル(約1兆4800億円)、純利益は同37%増の23億2600万ドルだった。主力のスマートフォン向けが市場回復で堅調だったほか、成長分野である自動車向けが伸びた。
24年4〜6月期の売上高は88億〜96億ドルになるという見通しを示した。スマホ市場の回復を示す業績見通しの発表を受け、クアルコムの株価は1日の米株式市場の時間外取引で一時同日終値から約4%上昇した。
1〜3月期は主力の携帯端末向け半導体の売上高が前年同期比1%増の61億8000万ドルだった。自動車向けは同35%増の6億300万ドル、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」向けは同11%減の12億4300万ドルだった。
米調査会社IDCによると、1〜3月のスマホの世界出荷台数は前年同期比7.8%増の2億8940万台だった。スマホ大手はAI機能を搭載した新製品の投入を急いでおり、データ処理に必要な半導体の需要も高まっている。
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