国立感染症研究所などによりますと、4月7日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より3万83人少ない2万5106人でした。
1医療機関当たりでは全国で5.1人と、前の週から6.08人減りました。
1医療機関当たりの患者数が10人を下回るのは、去年10月以来、およそ半年ぶりです。
都道府県ごとでは、▽山形県で11.47人、▽新潟県で10.25人、▽愛媛県で9.67人、▽鳥取県で9.28人などとなっていて、すべての都道府県で前の週より減少しました。
このデータをもとに推計される、この1週間の全国の患者数はおよそ16万1000人で、去年9月4日以降の累積の患者数はおよそ1779万4000人と推計されています。
また、直近5週間に検出されたウイルスを分析すると、「B型」のインフルエンザが81%で、最も多くなっています。
日本感染症学会インフルエンザ委員会で委員長を務める、倉敷中央病院の石田直副院長は、「今シーズンは流行がだらだら続き、4月になっても患者が多い。去年10月から11月ごろに接種したワクチンの効果が低下してくる時期でもあり、今後も基本的な感染対策を続けてほしい」と話しています。
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