【ワシントン共同】世界銀行は6日、気候変動対策として、農産物の生産から消費までの一連の活動を対象とした初めての包括的な戦略を発表した。農産物関連の温室効果ガス排出量を2030年までに半減させるには年間投資額を「現在の18倍の2600億ドル(約40兆円)に増やす必要がある」と訴えた。
世銀の報告書によると、地球全体の排出量のうち農産物関連は3割。産業革命前からの気温上昇を1.5度に収めるとの目標達成には、この分野の排出量を「50年までに実質ゼロにしなければならない」と指摘した。
内訳は畜産関連が約26%で最多。耕作地や牧草地への森林の転換が約18%、廃棄物処理が約11%で続く。
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