水俣病患者らの団体と伊藤信太郎環境相の懇談の場で、環境省職員がマイクの音を切るなどして団体側の発言を遮った問題をめぐり、伊藤氏は9日、患者らとの懇談を再設定すると明らかにした。同日の参院環境委員会で発言した。具体的な時期や方法は今後調整するという。
伊藤氏は8日に熊本県水俣市を訪れ、団体側に「不適切な対応だった」として直接謝罪している。伊藤氏は9日の委員会の冒頭で、団体側に謝罪した際に懇談の再設定を求められたと説明。「私の責任で懇談の場を設けることを決定した」と述べた。
一方、質疑では、自らの大臣の任期中に水俣病問題の最終解決をする意思があるかと問われ、「能力の限りにおいて最大限努力したい」と答えた。
この問題をめぐっては、団体側はマイクを切られたことだけでなく、話す時間を3分と制限されたことなども問題視。懇談の場のあり方自体を強く批判していた。(市野塊)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。