東京大が南米チリの標高5640mの高地で建設を進める「アタカマ天文台(TAO)」の山頂施設が4月に完成した。ギネスブックに「標高世界一の天文台」として認定されており、来年から大型望遠鏡での観測を始め、銀河の誕生や宇宙の起源の解明を目指す。
TAOはチリ北部アタカマ砂漠のチャナントール山頂にあり、目では見えない天体が放つ赤外線を観測する口径6.5mの大型望遠鏡を備える。赤外線は大気中の水蒸気に吸収されやすいため、空気が乾燥した高地は観測に適しているという。
大型望遠鏡の多くは北半球にあるため、南半球にあるTAOでは、これまで見えなかった天体も観測できるようになりそうだ。
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