白山市の白峰温泉で行われた地元の旬の食材などを販売する恒例の祭りに出店したのは、市内に輪島市から避難している輪島塗のまき絵師、出坂孝志さんです。

出坂さんは地震で自宅兼工房が全壊し、今は白山市にあるみなし仮設住宅で生活しています。

避難したあとも作品づくりを続けていて、この時期に白山市で地元恒例の祭りがあることを聞いた出坂さんは、みずから出店することを申し出たということです。

出坂さんは全壊した工房から運び出した菊やききょうなどの華やかな柄を金粉であしらった箸、およそ100膳を店頭で販売し、訪れた人たちが次々と買い求めていました。

購入した60代の女性は「まき絵が繊細で美しく、応援になればと思い、購入しました。大変な状況だと思いますが、白山で頑張ってほしいです」と話していました。

出坂さんは「お客さんに手に取っていただけて感謝しかありません。輪島から離れていますが、頑張って輪島塗の技術を残していきたいです」と話していました。

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