「名人戦」七番勝負は、2023年、最年少で「名人」のタイトルを獲得した藤井八冠がここまで3連勝していて、初めての防衛まであと1勝としています。
第4局は大分県別府市で行われていて、2日目の19日は、先手の豊島九段が18日の対局終了時に次の1手を書いた「封じ手」を立会人が開封して対局が再開しました。
初日は、早い段階で飛車や角といった大駒を取り合う展開となり、互いに1時間以上長考する場面も見られました。
去年、史上初の八大タイトル独占を達成した藤井八冠は、ことしもすでに「王将」と「棋王」のタイトルを防衛し、現在並行して行われている「叡王戦」でも防衛に臨んでいます。
一方の豊島九段は、ここまで3連敗とあとがなく、1勝を返して5年ぶりとなる「名人」奪取に望みをつなげたいところです。
第4局の勝敗は19日午後に決まる見通しです。
会場周辺には多くの将棋ファン
大分県では11年ぶりの将棋のタイトル戦となった今回の名人戦。会場となった大分県別府市には、県外から多くの将棋ファンが訪れました。
JR別府駅前に設置されている「別府観光の父」、油屋熊八の銅像は、今回の名人戦にあわせて将棋の駒を手に持つなどの名人戦仕様のコスプレをしています。駅を訪れた将棋ファンがコスプレした銅像を写真に収めていました。
また、対局の会場となっている旅館の周辺では、交通規制がしかれていましたが、会場入りする藤井聡太八冠や挑戦者の豊島将之九段の姿を一目見ようと多くの人が集まっていました。
愛媛県から訪れた女性2人は「ほんの少し藤井さんが見えました。来てよかったです。どちらにも頑張ってもらいたいです」と話していました。
千葉県から訪れた女性は「藤井さんの活躍を見て自分も将棋を習い始めました。名人を防衛する瞬間を見届けようと思ってはるばる別府まで来たのでぜひ藤井さんに勝ってほしいです」と話していました。
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