人工衛星を搭載して打ち上げられるスペースXのロケット「ファルコン9」(米南部フロリダ州)=ロイター

【ヒューストン=花房良祐】米起業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙会社スペースXが定期的に実施している従業員や投資家への株式売却で、自社の企業価値について約2000億ドル(約31兆円)と評価していることが分かった。米ブルームバーグ通信が23日伝えた。

スペースXは上場していないため、非公開株の取引になる。マスク氏によると、スペースXは半年ごとに従業員や投資家に株式を売却している。

6月にも発行済み株式を1株あたり108〜110ドルで売却することを検討している。同氏は23日、X(旧ツイッター)に「スペースXに追加資本は必要なく、株式は買い戻す」と投稿し、資金調達が目的ではないと強調した。

2023年12月の従業員や投資家への株式売却に関する報道では1株あたり97ドルでの取引となり、企業価値は1800億ドルと報じられた。半年程度で200億ドル増えた格好だ。24年の売上高見通しは150億ドルという。

【関連記事】

  • ・スペースX、史上最大ロケット発射 三度目の正直で前進
  • ・再使用ロケット、企業参入促す 政府が宇宙活動法改正へ
  • ・宇宙スタートアップ、市場で成長期待 衛星や月面開発

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。