ポルシェは5月28日、スポーツカー「911」シリーズの改良新型を発表した。初のハイブリッド以外では、内燃エンジン搭載の主力モデル『911カレラ』(Porsche 911 Carrera)もアップデートを受けている。
改良新型911カレラには、3.0リットル水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載している。このエンジンも全面的に刷新された。インタークーラーは、エンジン上部のリアリッドグリルの真下に配置されている。911カレラのターボチャージャーは、従来は「GTS」モデル専用だった。これらの改良により、ポルシェは排出ガスの低減と最大トルク450Nmに加えて、394psまでの出力向上を同時に達成した。改良新型911カレラクーペの0-100km/h加速タイムは4.1秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は3.9秒)、最高速は294km/h。従来モデルと比較すると、それぞれ0.1秒、1km/hの向上だ。
今回の変更点には、新しいモデル専用バンパーが含まれる。ポルシェは初めて、911の標準装備となった特徴的な4灯のグラフィックを備えたマトリックスLEDヘッドライトに、すべてのライト機能を統合した。これにより、フロントドライビングライトを省略することが可能になり、車両のフロントに大型の冷却ベントを設けるスペースが生まれた。
再設計された円弧とPORSCHEロゴを統合したライトストリップのデザインは、911のリアエンドをより深く、より広く見せる。再設計の各サイド5枚のフィンを備えたリアグリルは、リアウインドウに接続し、下の格納式スポイラーに溶け込むグラフィックユニットを形成している。また、ナンバープレートの位置を高めに設定し、すっきりとした構造のリアバンパーを採用した。モデル専用のエグゾーストシステムは、目立つディフューザーフィンに組み込まれている。
クーペモデルでは、新型911のインテリアを2シーターとして標準設計している。追加料金なしで2+2シートも選択できる。コックピットには、お馴染みの911デザインのDNAと最新のテクノロジーが融合されている。「ポルシェドライバーエクスペリエンスコントロール」コンセプトは、ドライバーを中心とした直感的で素早い操作に重点を置いている。重要なコントロールエレメントはステアリングホイール上またはステアリングホイールの周囲に直接配置されている。ここには、標準装備のドライビングモードスイッチ、改良されたドライバーアシスタンスレバー、そして911では初となるスタートボタンが含まれる。新しい911のセンターコンソールの収納コンパートメントには、電磁誘導充電機能を備えたスマートフォン用の冷却コンパートメントがある。
911に初めてフルデジタルのメーターパネルが装備された。12.6インチの曲面ディスプレイは、新しいコントロールとディスプレイのコンセプトにエレガントに適合し、幅広いカスタマイズが可能。レブカウンターを中央に配した伝統的なポルシェの5連メーターにインスパイアされた独自のクラシックディスプレイを含む、最大7種類の表示が可能だ。「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」システムは、10.9インチの高解像度センターディスプレイで操作し、ドライビングモードのカスタマイズ性やドライバーアシスタンスシステムの操作性が大幅に改善された、としている。
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