BMWは5月29日、ミドルクラスワゴン『5シリーズ・ツーリング』新型のEV仕様、『i5ツーリング』(BMW i5 Touring)の納車を欧州で開始した。BMWブランド初のEVワゴンになる。

i5ツーリングの標準グレードが、「eDrive40」だ。リアアクスルに搭載された電気モーターが後輪を駆動する。モーターの最大出力は340hp、最大トルクは43.8kgmを引き出す。スポーツブーストまたはローンチコントロール作動時には、0~100km/h加速を6.1秒で駆け抜ける。最高速は193km/hに到達する。

省スペース型の高電圧バッテリーはアンダーボディに搭載され、蓄電容量は81.2kWhとした。1回の充電での航続は、最大560 km(WLTPサイクル)。効率的な電気モーターに加えて、最新版のアダプティブ・リキュペーション、室内や駆動部、高電圧バッテリーのヒートポンプ技術の組み合わせが、長い航続に貢献しているという。また、「MAX RANGE」機能では、パワーと速度を制限し、快適機能を停止することで、航続を最大25%伸ばすことができるという。

BMW i5ツーリングの「コンバインド・チャージング・ユニット(CCU)」は、標準では最大11kW、オプションでは最大22kWの出力でAC(交流)充電が可能。高電圧バッテリーは、最大205kWの出力でDC(直流)充電できる。これにより、約30分でバッテリー容量の80%を充電することが可能だ。また、i5ツーリングは、「プラグ&チャージ」機能を導入した。これにより、アプリや充電カードを使用することなく、充電ステーションで車両を自動的に認証する。

「BMWコネクテッド・ドライブ」は、車載通信モジュールにより、ドライバー、車両、そして取り巻く情報をITネットワークでつなぐことで、安全性やカーライフを進化させる利便性、充実の情報と最新のエンターテインメントを実現する総合テレマティクスサービスだ。また、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュースなどへのアクセスを可能にし、顧客の利便性を向上させるサービスを提供してきた。さらに、新しいスマートフォン向けアプリ「My BMW」を導入し、車両とユーザー、情報をシームレスにつなげ、より快適でスマートなモビリティライフをサポートしている。

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