2024年5月24日~26日に富士スピードウェイでENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』が行われた。ピストン西沢さんはST-2クラスのSPOON リジカラ CIVICで挑んだ!! 過酷な24時間先のゴールにあるものとは!?!?
文・ピストン西沢/画像・小林克好
■ライバルはGRヤリスのランエボ!!
こんにちは。ピストン西沢です。今年は名門スプーンから、CLASS2のCIVIC TYPE Rでスーパー耐久に出場してますが、花の24時間レースが終わったのでレポートしますね。
さて、毎年話題に事欠かないこのレースで、今年はアイドル近藤真彦氏が、なんとルーキーレーシングの「水素カローラ」に乗るということで、富士スピードウェイにはメディアよりも多く、熱心な昔からの女性ファンが詰めかけました。
多分人気では豊田章男STMO理事長と2分してたんじゃあなかろか? そんな中、我ら、SPOON リジカラ CIVICは水曜日から走行を開始!
セットアップと秘密の燃費運転(書くと秘密じゃなくなっちゃうww)をドライバー全員が習得するのに時間を割き、そのままトラブルもなく順調に周回を重ねます。
ドライバーが6人もいると、燃費運転が得意な人とそうでもない人がいて、なかなか面白かったけど、やはり一番イヤそうにやっていたのが、ターザン山田さんwwww。
彼は1000馬力のチューニングカーなど、パワー溢れるクルマのタイムアタックで有名な人で、ちまちまアクセル戻したりするのが大嫌いなタイプ。ですが、プロドライバーとして、きちんと仕事を覚えて、期待通りの燃費とタイムをたたき出すのはさすがでした。
さて、クルマのセットアップですが、全開走行だと1分53~4秒が出るこのシビックタイプRで、24時間走ることを念頭に置いた周回ラップは1分57秒。
そのタイムはCLASS2のライバル「GR YARIS」と「ランエボX」、そして他のシビック勢もどうやら同じで、24時間走った中でのほんのちょっとの積み重ねが結果につながるという地道なもの。そういえば今回から新しくCIVIC TYPE Rの仲間が増えました。
これでCIVICは4台になり、他にも参加が噂されるなど、スーパー耐久でのCIVIC復権につなげたいところです。さて、ろくすぽ全開走行もしないまま臨んだ予選は、ブレーキローターへの焼き入れ不足が発覚!
A、Bドライバーとも、ストッピングパワー不足で、合算タイムはST-2クラス最下位に低迷!総合でも37番手と不本意なポジションから決勝をスタートすることになりました。
西沢の予選も予備のブレーキパッドとローター作りを行い、引き続き三井選手もブレーキ作りに専念。それでも24時間レースなので、後ろからのスタートにも不安はありません。「ロング走ればイケるはず!」みんなそう信じて、ドライバー、メカ、チームごとレースに挑みます。
■24時間先のゴールを目指すもトラブルの連続
翌25日、決勝スタート時間である15時の天候は曇り、気温21度。95号車『SPOON リジカラ CIVIC』は燃費にうるさくない男ww「山田英二」がスタート担当。
ドライバーは毎周回ラップごとの燃費を無線で報告し、全体を管理していたのですが、なぜか山田選手、燃費を報告する周としない周があります。あとから発覚したのが、実は目標燃費を達成した周は報告して、達成できなかった周は隠してやがったのですwwww。
それでも全体燃費ではクリアしてはいたものの、歴戦のプロの立ち回りにヤラれたピットでしたww。
さて、順調に周回をこなして予定どおりにピストン西沢に交代して3周目の1コーナーの立ち上がり、なぜかから回りしたと思った次の瞬間「ガラガラガラ」と機械が壊れた音がして、クルマが前に進まなくなりました。
最初はデフかクラッチかミッションかわからなかったのですが、リペアエリア(屋外)まで来てミッションであることが判明。「屋外で交換するしかないでしょ!」と、メカ4~5人でアッセンブリー交換作業をスタート。
この作業に約5時間半を費やし、夜のセッションから再びレースに復帰。ここで大活躍したのがHRCの育成ドライバーである「小出峻」、「三井優介」の2人のドライバー。スリックのまま、小雨降る夜のサーキットを激走し、ドライバーのレベルとスプーンの技術力を存分に発揮し、レインタイヤのクルマをちぎっては投げ!
投げては捨てまくり、縦横無尽にサーキットを暴れまくります。そんなうっぷんを晴らすような快走の中、夜も空けた時間帯に再びミッショントラブル発生。すでに交換するスペアミッションも補修部品も無いチームは、ここでリタイア届にサインし、SPOON リジカラ CIVICの復帰2戦目は、無念のリタイアという結果となってしまいました。
何らかの対策をして、第3戦のオートポリスでのレースに臨みます。
7月27~28日のスーパー耐久レースinオートポリスの5時間レースにこうご期待。
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