マルチスズキは6月5日、2024~2025年度にインド・マネサール工場において、バイオガス実証プラントを開始すると発表した。
これは、社内の食品廃棄物やナピアグラスを資源として活用するもので、インド新再生可能エネルギー省の「廃棄物からエネルギーへ」プログラムに沿った取り組みとなる。
同社は2023~2024年度に再生可能エネルギーの取り組みに120億8000万ルピーを投資しており、2024~2025年度からの3年間で約4倍の450億ルピーを投資する計画だ。これにより、マネサール工場の環境持続可能性の取り組みが大幅に強化される見込みという。
実証プラントは1日あたり0.2トンのバイオガスを生産する設計で、2024~2025年度には約1万立方mのバイオガスを生産する予定だ。これにより年間約190トンのCO2排出を削減できる見通し。循環型の原則を取り入れ、食堂からの食品廃棄物とナピアグラスを原材料として使用し、製造プロセスにエネルギーを供給する。残留有機肥料は園芸に利用され、ゼロ排出モデルを実現する。
この取り組みは、マルチスズキの持続可能な実践、廃棄物管理、炭素排出削減、エネルギー安全保障の強化への揺るぎないコミットメントを示している。
また、マルチスズキはマネサールとカルコダの工場でグリーン製造への移行を進めている。2023~2024年度にはマネサール工場の太陽光発電容量を43.2MWpに拡大し、今後2年間でマネサール工場に15MWp、カルコダの新工場に20MWpを追加する予定だ。これにより、2025~2026年度までに総太陽光発電容量は78.2MWpに達する見込み。これらの取り組みは、国連の持続可能な開発目標(SDG)第7号に一致している。
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