新潟県三条市の三条パール金属スタジアム駐車場で4月14日、「20世紀ミーティング2024春季 クラシックカー&バイクの集い」が開催され、国内外の名車が約180台が集結。約1万人の来場客でにぎわった。
クラシックカーや古民具などを展示する「KYOWAクラシックカー&ライフステーション」(三条市上須頃)の松井義敬代表と愛好者から成る実行委員会の主催。2021年から春と秋の年2回開かれており、現在ではすっかりお馴染みとなった旧車イベント。
これまで「ミズベリング三条(水防学習館)」特設会場で開かれていたが、諸事情で三条パール金属スタジアム駐車場での開催に。周囲の桜はちょうど満開となり、好天とも相まってクラシックカーとの饗宴となった。
茨城県から下道を走って来たというのはダットサン『セダン』。1958年式なので66年前のクルマだが「30年前に1度エンジンをオーバーホールしただけで、とても頑丈。北海道でも走っていきます」と団塊世代のオーナー。フロントバンパー上部にある穴にクランク棒を刺して手動でエンジンをかける実演をすると、大勢の見物客が集まり、歓声が上がっていた。
鮮やかな黄色が映えていたのは、ダイハツ『フェローマックス』(1974年)。2代目のセダンデラックスだ。塗装以外はエンジンや足回りなどを自ら修理しながら維持しているという。ナンバーは新潟の「新」時代のままで、オーナーは「前の人から引き継いだので守っていこうと思ってます」と話していた。
スバル『レオーネ』エステートバンは、同3代目の最終型である1994年式。パートタイム方式の4WDで5速マニュアルミッションには副変速機が付いており、前進10段・後進2段の超クロスレシオ・ミッションとして使用できるようになっている。昨年購入したという23歳のオーナーは「雪道は安定感があります。すごいな昔のスバル! と思います」と気に入っている様子だった。
ピカピカにしたいすゞ『エルフ』フルフラットローダンプ(1997年)は、大工の父親が新車から乗っていたものを譲り受けたという個体。ヘッドライトやコーナーレンズ、デカールなどを輸出仕様にしてドレスアップし、マリンブルーが満開の桜に映えていた。オーナーは「このイベントには1回目から参加。新しくなった(国道17号の)三国トンネルを走るなど、滅多に行けない新潟に来るのも楽しみです」と笑顔だった。
主催の松井代表は「今回4輪は139台、2輪は39台のエントリー。それが1台の漏れもなく参加されたのは素晴らしいこと。みなさん最高のコンディションで来てくれたわけです。三条は”ものづくり”の町。その普及の一助になりえると感じました」と感慨深そうだった。イベントへの関心も徐々に高くなり、今回主催者発表によると、来場者は約1万人になったという。
次回、秋のイベントはミズベリング三条に戻り、10月13日に行われる予定。
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