メルセデスベンツは6月19日、自動車線変更機能(ALC)を欧州で導入すると発表した。これにより、部分的な自動運転がさらなる進化を遂げる。
新たに導入される自動車線変更機能(ALC)は、ドライビングアシスタンスプラスパッケージの一部として、欧州33カ国で利用可能となる。これにより、『Cクラス』、『Eクラス』、『Sクラス』、『GLC』、『CLE』、『EQE』、『EQS』、『EQS SUV』、『EQE SUV』の計15モデルが、工場出荷時またはOTAアップデートを通じてALCを装備できるようになる。
既に欧州で納車された約20万台の車両にも、2024年9月から段階的にOTAアップデートを通じてALCが提供される。この新しいアシスト機能は、Eクラス(214モデル)やCLEクーペおよびカブリオレ、さらにCクラス、Sクラス、GLC、EQE、EQS(セダンおよびSUV)にも適用可能。顧客には地域ごとの利用の可否が通知され、MBUXインフォテインメントシステムのディスプレイやMercedes meアプリを通じてアップデートが開始できる。
ALC機能は、メルセデスベンツの40以上の運転支援システムを拡張するもの。ALCは、アクティブディスタンスアシストDISTRONICが作動している際に、高速道路で自動的に車線変更を開始し、遅い車を追い越したり、次の出口に向かうルートを追従したりすることができる。
自動車線変更機能は簡単かつ直感的に操作できる。ドライバーはアダプティブクルーズコントロール(アクティブディスタンスアシストDISTRONIC)で希望速度を設定し、アクティブステアリングアシストが自動的に車線変更を行う。これはレベル2のシステムであり、ドライバーは常に運転の責任を負う。
レーダーセンサーとカメラが常に車両の周囲を監視し、高速道路で遅い車を追い越したり、ルート案内が有効な場合には適切な高速道路のジャンクションや出口に向かうために自動車線変更を行う。欧州では、ALCは80~140km/hの速度範囲で作動する。ナビゲーションシステムが高速道路を認識し、車線のマーキングがカメラで検出され、十分な空間が確保されていることが条件、としている。
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