今や遅しとその登場が待たれる新型フォレスター。北米では新型6代目フォレスターの販売が今春から始まっているが、日本では新開発のストロングハイブリッド採用で燃費向上も大いに期待できるぞ!

文:ベストカーWeb編集部・渡邊龍生/写真:スバル

■新型フォレスターは現行クロストレックに次いで次世代e-BOXER採用へ

2024年5月に公開された次世代e-BOXERのプロトタイプを搭載する擬装された現行型クロストレック

 スバル、トヨタ、マツダの3社によって2024年5月に発表されたワークショップには、会場内に擬装が施された現行型クロストレックが置かれていた。このクロストレックこそスバルの次世代e-BOXERを積んだプロトタイプモデルだった。

 その場で初めて報道陣に実物の次世代e-BOXERが公開されたのだが、ボンネット内にはスバルロゴのカバーが装着された水平対向エンジンにトヨタのハイブリッドシステムであるパワーコントロールユニットが装着されていた。

次世代e-BOXERの概要について説明するスバルの藤貫哲郎CTO

 スバル技術陣のトップを務める藤貫哲郎CTOによれば、次世代e-BOXERはスバルらしさを継承するハイブリッドシステムで、これまでの2Lマイルドハイブリッド、e-BOXER(インプレッサ、クロストレック、現行型フォレスターが搭載)はパラレル式のハイブリッドだったため、燃費数値的にみるとあまり寄与していなかった。

 なぜならマイルドハイブリッドのe-BOXERは小型のモーターとバッテリーを使っているため、モーターからのサポートが少なく、どうしても燃費性能をアップさせることができないままでいたからだ。

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■2025年に次世代e-BOXERを生産スタート!

2024年5月の決算会見で明らかになった今後のスバルのロードマップ

 さて、次世代e-POWERはエンジンからの動力がジェネレーターを介して効率のいいほうに分配されるシリーズ・パラレル方式に変更される。燃費効率の高いTHSがスバル車に採用されることでスバルのアキレス腱ともいわれる燃費性能は劇的に向上されるのは間違いない。念願のCAFE(企業平均燃費)クリアも見えてくるはずだ。

 また、次世代e-BOXER用のトランスアクスルについては2024年秋から生産開始することをアナウンスしており、2025年から次世代e-BOXER車の生産を本工場と矢島工場でスタートする。

新型フォレスター北米仕様。早く日本にも導入してほしい!

 そして、すでに北米では2023年11月に発表され、新型6代目モデルが今春から発売となっているフォレスター。日本導入時には、このクロストレックと同じく次世代e-BOXER車が設定される。

 いまだにスバルからの公式発表はないものの、新型フォレスターの発表スケジュールについては2024年秋に発表され、翌2025年春から正式に販売開始という線が濃厚だ。

新型フォレスター北米仕様のリアビュー

 北米仕様の新型フォレスターは水平対向4気筒2.5LNAのみのパワートレーンだが、日本仕様には「真打ち」ともいえるストロングハイブリッドが満を持して採用される。さらに最新版のスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造に加え、新型アイサイトを採用して盤石の内容で登場する。

 やはり新型フォレスター登場には期待しかない!

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