受注停止中のトヨタ ヤリスクロス。そもそもすぐに納車できないほどの人気車であるうえ、今すぐ注文が難しいとなれば中古で手に入れるという手も。もしや新車より安く買える!? いやいや現実はそう甘くないのよ!!!!! ヤリスクロスの最新中古車情報を一挙に!!!

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

■法規的に無問題!! だったら中古狙いもアリよ

コンパクトなのにラゲッジ容量もシートアレンジもお見事。それでいて現実的なお値段とくれば売れるのも納得

 人気のクロスオーバーSUVのなかでも、扱いやすいボディサイズと充実した装備を持ち、さまざまなユーザーに対応したワイドバリエーションを誇るヤリスクロスは登場以降高い人気をキープし続けている1台だ。

 しかし、先日発覚した型式指定申請における歩行者・乗員保護試験でのデータ不備の影響もあって、執筆時点では出荷・販売を停止した状態が続いている。

 そんなヤリスクロスだが、トヨタ側としては法規に定められている性能に問題ないことを確認しているということで、それであれば乗りたいと考えている人も少なからずいるのではないだろうか?

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■2週間納車も夢じゃない!! でもプレミア価格すぎて……たけーよマジで

コンパクトSUVといえども悪路走破性は伊達じゃない!! じつはランクル譲りのオフローダーなのだ

 新車が買えないということは、現在ヤリスクロスを購入するための選択肢はすでに市場に流通している中古車の中から選ぶしかないのが現状だ。

 いずれ、出荷・販売の停止措置も解除となるだろうが、今乗っている車両の車検満了が迫っている人など、解除を待っていられない人にとって、すでに車両が存在している中古車を狙えば最短で2週間弱で納車されることも夢ではない。

 ヤリスクロスは2020年8月から日本で販売をしているため、すでに初回の車検を迎えて代替がなされた個体も見かけるようになってきているが、新車の代わりに購入するのであれば、高年式かつ走行距離の少ない新車に近いものを狙いたいハズ。

 そんな条件で調べてみると、なんと最上級グレードのZアドベンチャー、ハイブリッドのE-Fourという一番高い仕様の登録済未使用車で、約370万円という価格となっていたのである。参考までに同グレードの新車価格は315.6万円であるから、新車よりも高いプレミア価格となっているのだ。

 もちろん、人気のディーラーオプションで用意されるエアロパーツなどをテンコ盛りで装着していればそのくらいの価格になるのも納得だが、掲載されている写真を見る限りは特にそういったエアロパーツ類も装着されていない。

 では、ベーシックなガソリンモデルではどうかというと、Gグレードの2WDでも最も安い部類で220万円弱といったところで、こちらも新車価格は215万円だからハイブリッドモデルほどではないにしろ、やはりプレミア価格化がなされていると言えるだろう。

 そもそもヤリスクロスはコロナ禍の半導体不足などで新車の生産が全く追い付いていない頃から、需要と供給のバランスが崩れたままで、中古車の価格がプレミア化していたモデルだった。

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■ロッキー/ライズの代わりで人気さらにマシマシ!! 当分ヤリクロバブル続く予感

 その後、ダイハツの認証不正の影響でロッキーの販売がストップしたとき、代替車種として販売会社などがオススメしていたのがヤリスクロスであり、再び需要の方が高まっていたタイミングでの出荷・販売停止ということで、中古車の価格は高値安定となっているというのが現状のようだ。

 もちろん、不正があったような車種に乗れるか! という人もいるだろうが、それでも欲しいという人の方が多いという現実が中古車の高騰につながっていると言えるだろう。

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