トヨタが現行プリウスのリコールを発表した。原因箇所は後席ドアハンドルの電気式オープンスイッチで、対策品が届くまでドアは手動オープンを求められるという。しかしプリウス後席ドアを手動で開けるにはちょっとしたコツがいる。ここでそれを解説しよう!

文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ

■ドアハンドル下の黒いボタンを押し下げる!

トヨタ プリウス

 4月に入って生産停止が伝えられていたトヨタ プリウスだが、17日にリコールが発表された。

 原因は、後席ドアハンドルに仕込まれた電気式開スイッチの防水不足。洗車などで多量の水がかかるとスイッチ内部に浸水し、最悪の場合、後席ドアが開く恐れがあるという。該当車両は令和4年11月24日から今年4月3日までに生産された計13万5305台。

 トヨタでは後席ドアハンドルの開スイッチを対策品と交換するとしているが、対策品の準備が整うまで、暫定的にヒューズを取り外して開スイッチの作動を停止し、ドアの開操作を手動に限定するという。

 改めて解説すると、プリウスの後席ドアハンドルは、目立たぬように後席窓の端に備わっており、指先を軽く当てるだけでドアを開くことができる。電気式ドアオープンスイッチを採用したのはプリウスがトヨタ車で初だという。

 ヒューズを外すとこの電気式開操作ができなくなるのだが、手動で開けるとなると別の操作が必要になる。ちょっとコツがいるのでお伝えしよう。

ドアハンドルのすぐ下に手動操作のボタンがあり、こいつを押し下げる(トヨタYouTubeショールームより)

 ポイントは、後席ドアハンドルのすぐ下にある手動操作ボタンを押し下げること。右側ドアだとしたら右腕、親指を下にしてドアハンドルを握り、親指の腹でボタンを押し下げる感じだ。これで後席ドアが開く(操作前に必ずドアロックを開錠しておくこと)。

 トヨタでは、なるべく早くディーラーで暫定措置(ヒューズ外し)を受けることを推奨しているが、それまでは走行の際にドアロックを施錠するよう呼び掛けている。

 なお自分のクルマがリコールの対象車両かどうかはトヨタのリコール情報対象車両検索で確認できる(自車の車台番号が必要)。対象だったら早めの対応を。

トヨタのリコール情報対象車両検索

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