花粉や黄砂が気になるこの季節、車内への花粉の進入をプロテクトしてくれるのがエアコンフィルターだ。交換はDIYでも行えるので、この時期にエアコンフィルターをリフレッシュして車内をクリーンに保つことで快適ドライブを実戦しよう。
◆花粉は車内にも入ってくる!
3月あたりから徐々に増え出す花粉や黄砂、外に出るのもおっくうというドライバーも多いだろう。しかし“クルマの中にいれば大丈夫”と思っているドライバーもいるだろうが、車内は密閉空間ではないため想像以上に外気が入り込んでくる。そこには花粉や黄砂も紛れ込んでくるので要注意だ。ただし工夫次第でずいぶん車内の環境はクリーンにできるので手軽に実践できることからはじめてみよう。
花粉などを車内に持ち込まないためには衣服に付着した花粉を極力払った上で乗車すること。具体的にはクルマに乗り込む際、身体の各部をさっと払っておくだけでもずいぶんと差が出る。さらに念には念を入れたいユーザーであれば、ドライブに出かける際は細かな繊維質の衣服は避けて表面がツルツルしている上着を着用すれば、花粉などを比較的簡単に払い落とせることも憶えておくと良いだろう。ここまでは誰もがすぐに実践できる車内のクリーン化だ。
次にドアの開閉や窓を開けると外気が車内に入り込んでくる。その際にも花粉などは車内に入り込んでいると思っても良いだろう。その後、花粉はクルマのダッシュやフロアなどの各部に堆積していると想像されるので、次に車内に乗り込んだ際に巻き上げてしまう可能性があるのだ。そこで、車内の清掃には注意を払うと良いだろう。フロアマットの清掃、ダッシュなどの内装クリーニングなど、これまでは洗車時に行っていた内装のクリーニングを、ちょっぴり頻度を高めて実施すると快適な車内が作れるだろう。
そして、もうひとつのポイントが外気循環の入り口となる外気導入のダクト口だ。花粉が気になるドライバーはエアコンを稼働させる際にも内気循環で使うケースもあるだろうが、フレッシュな空気を導入するためには定期的に外気を取り入れる必要がある。その際に花粉も一緒に車内に導入してしまうことになるので要注意だ。
◆エアコンフィルターを交換
近年の多くのクルマにはエアコンフィルターと呼ばれる外気を導入する際のエアフィルターが純正装着されているので、外気の汚れの多くはこのフィルターが濾し取ってくれるのでストレートに汚れた外気が車内に入ってくることは無い。しかしフィルターは不織布などで作られた構造なので、使っていくうちに少しずつ汚れが堆積して目詰まりが起こってしまう。こうなると本来のフィルターの役目を果たさないので交換となる。一般的には1年程度が交換の目安とされているので、花粉が気になる春先に交換するのが効果的だろう。長い期間交換していないというユーザーは、この週末エアコンフィルターの交換を実施してみよう。
エアコンフィルターは多くの場合はグローブボックスの奥などに設置されている場合が多い(車種ごとに設置場所は異なるので要確認)。しかしそれほど大げさな内装の分解作業なしで交換できるケースが多いのでDIY交換をチャレンジしてみると良いだろう。エアコンフィルターはディーラーで純正品を手に入れることももちろん可能だが、カー用品店にも各車種への適合パーツが売られているので、こちらを用意して交換取り付けしても良いだろう。
◆DIY交換にチャレンジ
実際にエアコンフィルターを交換するとわかるのが“フィルターの汚れ”。長く交換していないフィルターには結構な量の汚れが堆積していて、落ち葉なども付着しているケースもある。これらがフィルターが無い状態だとクルマの中に流入していたことを思うと、その効果はかなり高いと感じさせてくれるだろう。
市販のフィルターには花粉対策、PM2.5対策、黄砂対策などをうたったモデルも多い。また活性炭を使って臭い除去にも効果があるアイテムもある。せっかく交換するのだが、高機能を備えたエアコンフィルターに交換すると良いだろう。
花粉や黄砂の対策で効果的なエアコンフィルター。定期的な交換で常に車内の空気をクリーンに保ち、快適なドライブを楽しもう。エアコンフィルターは交換のハードルも比較的低いのでこの週末には適合パーツを用意してDIY交換にチャレンジしてみよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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