最近はクルマが高くなっているが、そんな高額車をちょいちょい街中でみたりする。「みんなお金持ってるなあ」と複雑な気持ちになるのだが、実は残価設定ローンの残価率がすごいことになっているのだった!

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock、ベストカーWeb編集部

■ランドクルーザー250は残価率75%越え?

すでに入手が難しいがランドクルーザー250は残価率が70%超という噂

 愛車の購入手段として、残価設定ローンはもはやおなじみだろう。3年後、5年後の愛車の残存価値をあらかじめ決定しておき、その差額だけを支払う方法だ。

数年前から、一部の人気車では、この残価設定ローンの残価率が極めて高くなっている。

 たとえばトヨタのハリアーやランドクルーザー、アルファード/ヴェルファイア、三菱トライトンなどは、3年後の残価率が車両価格の6~7割超といったものが多い。逆算すると、3年間で車両価格の3~4割だけを支払うのだから、当然月々の支払い額を安く抑えることができるわけだ。

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■多走行やドレスアップは残価設定ローンと相性が悪い

自動車ローンは自分の特性にあったものを選びたい(joyfotoliakid@Adobestock)

 ということで残価設定ローンは、「月々の経費を抑えて人気のクルマに乗りたい」という人には強力な味方となる。ただしすべての人に向くかというとそうともいえない。逆に残価設定ローンが向かない人もいるのだ。以下のようなケースだ。

・愛車に長く乗りたい

・走行距離が多い

・愛車をカスタムしたい

・いろんなメーカーのクルマに乗りたい

 残価設定ローンは、3年~7年程度という支払い期間が多く、これを過ぎるとクルマを返却するか、同じメーカーの新車に乗り換えるか、高額な残価を精算するかの対応を迫られる。つまりそれ以上そのクルマに乗り続けることが難しくなるのだ。

 同様に残価設定は、返却までの走行距離や改造については制限を設けている場合が多く、多走行やドレスアップ好きといったユーザーは注意しよう(※購入時にディーラーで装着できるカスタムパーツはむしろ残価率アップに繋がったりもするからOK。ホイール交換も原状復帰ができればOK)。

 この他にも残価設定ローンには、所有権がローン会社にあったり、基本的に中途解約ができない(その場合は全額精算)といった注意事項がある。クルマとの付き合い方をよく考えて、自分にあった支払方法を選びたい。

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