英ロールスロイス(Rolls-Royce)の正規販売店コーンズ・モータースは7月4日、東京・紀尾井町にあるホテルニューオータニのガーデンコート1階に「ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京」をリニューアルオープンすると発表。そのショールームを報道陣に公開した。

7カ月かけて作り上げたショールームには、自分の好みにクルマを仕上げるビスポークのための「アトリエ」や、ユーザー間の交流の場である「スピークイージー・バー」などを新たに設けた。

さらにラウンジスペースである「キャビネット・オブ・キュリオシティ」には、時代を超越した魅力的なオブジェやアートワークが折衷的にディスプレイされ、ロールスロイスならではのビスポークのコミッショニング・プロセスの一環として、お客にインスピレーションや個性あふれるアイディアの実現へのきっかけを促すようにデザインを施したそうだ。

「私はこの7カ月間、一度もここへ来たことがなかった。その理由は完成後の楽しみを残しておくためだった。そして昨日、この空間を見たときの感想は“すごいな”というものだった。自動車のショールームといえば、一般的にスポットライトが当たり、クルマをよく見てもらう形となっている。それに対し、今回のショールームはクルマと空間が一体となっている。これはロールス・ロイス・モーター・カーズの新しい生み出し、作り方を表現したものだ」とコーンズ・モータースの林誠吾社長は話す。

コーンズは1964年から正規販売代理店としてロールスロイス社の販売を手がけ、今年で60年目と節目の年となる。今回のオープンには英国からロールスロイス・モーターカーズのセールス&ブランド・ディレクターのジュリアン・ジェンキンス氏、シンガポールからアジア太平洋リージョナル・ディレクターのアイリーン・ニッケイン氏もお祝いに駆けつけた。

「ロールスロイスは、世界で最も鑑識眼のあるラグジュアリー愛好家の中心として知られる東京に、最新のビジュアル・アイデンティティのショールームを開設できることを嬉しく思う。このショールームは、卓越したクラフツマンシップ、革新性、そしてビスポークの無限の可能性を、自動車という枠を超え、より広いラグジュアリー分野にわたって、お客さまにお届けするという私たちのコミットメントを示すものである」とジェンキンス氏は説明する。

また、ニッケイン氏は「このショールームを通して、ロールスロイスの革新的なビジュアル・アイデンティティと、私たちがこれまで培ってきたハイエンドカービジネスのノウハウを融合させ、お客さまに単にクルマを販売するだけでなく、楽しさ、驚き、歓びを詰め込んだ唯一無二の体験を提供していく」と話す。

ロールスロイスの日本での販売はこのところ好調で、2024年1~5月を見ても、157台と前年同期に比べて約85%も伸びている。今回のショールームのリニューアルオープンによって、さらに販売に弾みがつきそうだ。

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