アルピーヌは7月11日に英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」のヒルクライムに、小型5ドアハッチバックのスポーツEV『A290』(Alpine A290)を出走させる。

A290は、アルピーヌブランド初のEV。 採用するAmpR Smallプラットフォームは、フロントアクスルの重量を軽減し、重心を低くすることで、剛性を高め、室内空間を最大化する。スケートボードスタイルのアーキテクチャと小型モーターにより、前部がコンパクトになり、バランスを追求している。

アルピーヌ A290

AmpR Smallプラットフォームを採用する新型『ルノー5』をベースに、モーターの変更、専用サスペンションやブレーキ、タイヤ、トルクマネジメントなど、アルピーヌのエンジニアによるチューニングが施されている。その結果、「GTパフォーマンス」と「GTS」では、最大出力220hp、最大トルク300Nmを獲得した。車両重両は1479kg。0-100km/h加速6.4秒というセグメント最高のパフォーマンスを実現している。

スロットルレスポンスは電動モーターの高出力とトルクにもかかわらず、制御しやすいように調整されている。ドライビングモードに応じてレスポンスの範囲が変わるが、運転の楽しさとパフォーマンスを高めている。

アルピーヌA290

A290は、4つの異なるアルピーヌドライビングモード(セーブ、ノーマル、スポーツ、パーソナル)を備えており、ステアリングホイールのボタンで調整可能だ。ステアリングホイールの赤いボタンで制御されるオーバーテイク機能は、押している間、最大10秒間追加のパワーが得られる。

A290のエンジニアは、アルピーヌならではのトルクテクノロジーを開発し、最適なトルクを細かく調整することで、トラクションを最大化する。バッテリー容量が低下しても、パワーロスなく繰り返し高性能を発揮できるようにしている。

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