「危ない!!」と自転車に乗っているとき、思ったことがある人はきっと少なくないだろう。中でも特に前を走る車が左折するときには「危ない!!」であったり、「邪魔だなぁ」と思ったり。だがこれは別に運転手が自転車に意地悪しているわけではないのだ。自転車ユーザーのために、左折前のクルマの挙動についてもう一度おさらいしておこう。

※本稿は2024年6月のものです
文:齊藤優太/写真:齊藤優太、ベストカー編集部、AdobeStock(トップ画像=beeboys@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年7月10日号

■別に意地悪してるワケじゃないんです!

自転車側の立場から見ると、道路の左に寄っているクルマが邪魔に感じることがあるが、左に寄るのには理由があるのだ(Marimo@AdobeStock)

 自転車を運転していると、左折するために左に寄っているクルマが邪魔に感じることがある。

 しかし、道路交通法には「車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない」と定められている。

 よって、自転車の通行を妨害するために寄せているわけではない。

 クルマが左折時に左寄せにする理由は、直進車に進路を譲ったり、自転車やバイクを巻き込まないようにしたりするためだ。このことを自転車運転者も理解しておいてもらいたい。

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