日本の3メーカー、トヨタ、日産、ホンダが誇る3つのハイブリッドシステム。これをカテゴリーごとに三つ巴で検証してみたい。ここでは、トヨタ RAV4、日産 エクストレイル、ホンダ ZR-Vの4WDハイブリッドSUVで比較する。
※本稿は2024年5月のものです
文:国沢光宏/写真:トヨタ、日産、ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年6月26日号
※価格帯はハイブリッド車のものです
■元気さではRAV4の優勝! SUVの4WD対決
この3モデル、RAV4とエクストレイルはDセグ。ZR-VだけCセグなので、パワーユニットも車体の作りも車格が違う。
人間でいえば持久力を示すエンジン出力は、RAV4/エクストレイル/ZR-Vでそれぞれ176ps/144ps/141ps。瞬発力の指針となるシステム出力が222ps/204ps/184ps。乗った感じと比例する。
スペックから予想できるとおり、元気さからすればRAV4の優勝。それでいて燃費も一番いいのだからトヨタTHS IIは凄い。世界規模で売れるのは当たり前か。
興味深いのが後輪の駆動システム。RAV4とエクストレイルは独立したモーターで駆動する。出力を見ると54ps/136ps。エクストレイルのほうがパワフルだから、後輪駆動車のような挙動も可能。ZR-Vのみプロペラシャフトで後輪に駆動力を伝えるため、前後の駆動力配分は50対50になる。
それぞれ雪道を全開で走ってみると、絶対的な出力が大きいRAV4のほうが一番楽しかったりする。結論、駆動システムよりテストドライバーの味付けで走る性能は変わるということです。
●トヨタ RAV4
・走りの楽しさ:★★★★☆(4.5)
・実燃費のよさ:★★★★★
・コストパフォーマンス:★★★★☆(4.5)
●日産 エクストレイル
・走りの楽しさ:★★★☆☆(3.5)
・実燃費のよさ:★★★★☆
・コストパフォーマンス:★★★☆☆(3.5)
●ホンダ ZR-V
・走りの楽しさ:★★★☆☆(3.5)
・実燃費のよさ:★★★★☆
・コストパフォーマンス:★★★☆☆(3.5)
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