桜の花見シーズンが近づく中、高速バス「WILLER EXPRESS」が運行する路線の車窓などから眺めることができる桜情報を同社がまとめたので紹介する。同社では「WILLER EXPRESS」の乗務員の声を集め、車窓などから楽しめる穴場桜スポット5つを厳選した。

文:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■成田・新空港料金所の先

成田空港付近

 成田・新空港料金所から先のエリアに入ると、美しく咲き誇るソメイヨシノが広がる。さらに、美しい桜とともに飛行機の着陸シーンがコラボレーションする光景が見られることがポイントだ。特に15時以降は、飛行機の着陸がピークを迎える時間帯なので、そのタイミングに合わせて訪れると「飛行機×桜」の最高の景色を楽しめるかも。

 その日の天候や風向きによって、景色が大きく変わるのでお出かけの際は天候とバスに乗るタイミングは要チェック。おススメの運行便は池袋⇒成田線14時台から18時台の便。

■下仁田・富岡付近

下仁田・富岡付近

 下仁田・富岡付近の高速道路が直線となる区間は、まさに絶好の桜スポット。特に朝の明るい時間帯は、その美しい景色を車窓から最大限に楽しむことができる。関越道沿いには、桜が最初に咲き始める埼玉エリアから群馬エリア、そして長野エリアへと順番に咲く。

 そのため、長い期間にわたって長野線で桜を楽しむことができる。おススメの運行便は東京⇒長野線朝~夕方出発便と長野⇒東京線朝~昼出発便。

■首都高速都心環状線

首都高速都心環状線付近

 首都高速都心環状線の千代田トンネル〜北の丸トンネル間では千鳥ヶ淵の桜を車窓から眺めることができる。特に日の出後や千鳥ヶ淵桜まつり期間中(4月4日まで)の18時頃から22時までのライトアップ中は、夜桜がより美しく輝く。

 東名高速から池袋サンシャインバスターミナル行きやその逆方向の路線に乗車することで素晴らしい景色が楽しめるだろう。桜の見頃に合わせて旅行の計画を。おススメの運行便は東京~大阪線、東京~名古屋線の池袋サンシャインバスターミナル経由便。

■岸和田SA~紀の川SA

岸和田SA付近

 岸和田サービスエリアを出発後、岸和田サービスエリアから紀の川SAの間は山間部に入る。この区間では野生の桜が多く咲き誇る。また右手には関西空港が見える。

 山中渓駅の前後にある千本桜は、非常に美しいことで定評がある。東京から和歌山に行く際の南に向かって走るバス車内からは左手に見えるので、指定座席にもよるが見逃せない。おススメの運行便は東京⇒和歌山方面運行便。

■東北道

東北道

 蓮田サービスエリア(下り)では夜も美しい桜を楽しむことができる。サービスエリア内に桜の木があるので、桜の見頃には立ち寄りたい。

 また、白石ICから1.2km南付近でも野生の桜が楽しめ、バスは通らないものの白石付近には千本桜があり、有名なスポットになっている。おススメの運行便は東京~仙台線の運行便すべて。

■乗車中の車窓からの撮影は簡単ではない

 以上が同社が紹介する車窓からの桜5選だが、高速道路を走行する車窓から見るのは場所さえ注意しておけば可能だ。ただし車内からの撮影となるとなかなか難しい。揺れる車内から一瞬の桜をフレームに入れようとするとシャッタースピードは1/1000秒は欲しい。明るい手振れ補正の付いた広角レンズでの撮影ということになろうか。

 現実にはバスに揺られながら肉眼で見て、心のフィルムに焼き付けるのが正しい桜の見方なのかもしれない。有名な花見スポットに行くだけの時間的余裕がない場合は、他の目的で乗車した移動中のバス車内から一瞬の花見を楽しみたい。

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