ダイムラートラックは7月19日、メルセデスベンツのドイツ・マンハイム工場に新たなバッテリー技術センター(BTC)を開設した、と発表した。
BTCは、バッテリー電動商用車の製品およびプロセス開発を行う施設で、1万平方m以上の敷地に広がっている。この施設では、バッテリーの製造プロセスに関する知識を蓄積し、試作バッテリーパックの製造も行う。これにより、将来的な量産に向けた準備が進められる。
ダイムラートラックの新バッテリー技術センター1952年に建設された既存の建物(7500平方m)に3000平方mの新しい増築部分が加えられた。60台以上の新しい機械とシステムが導入され、バッテリーセルとシステムの試作生産が可能となっている。セルエリアでは、バッテリーセルの製造に関する知識を深めるための設備が整っており、バッテリーペーストを実験的に製造することができる。
BTCは、バッテリーパックの試作ラインを通じて、バッテリーモジュールの組み立てに関する経験も積むことができる。これにより、数年後にはマンハイム工場での量産に向けた知見が得られる予定だ。
BTCには約100名の従業員が働いており、創造性や生産性、効率性を高めるために、現代的なオフィスコンセプトが採用されている。建物の外壁には約400平方mの緑化が施されており、新しい建物には広範なグルーンルーフと太陽光発電システムが設置されている。これにより、約50戸の一戸建て住宅に相当するエネルギーを供給することができる。
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