MAHLE(マーレ)は7月23日、脱炭素化に向けた新技術を、9月にドイツで開催される「IAA トランスポーテーション2024」で初公開すると発表した。

テクノロジーの多様性は急速な脱炭素化の鍵だ。MAHLEは、バッテリーエレクトリックドライブ、水素エンジン、燃料電池、再生可能燃料に関するコンポーネントとシステム専門知識を幅広く用意している。

MAHLEグループは「On- and off-highway(車両および建設機械等の汎用駆動車)」の両分野で、世界中の120に及ぶ商用車メーカーに供給している。現在、MAHLE製品はすべての電動トラックに搭載されており、主要な水素エンジンプロジェクトおよび燃料電池自動車の開発プロジェクトにも関与している。

MAHLEのeアクスル

MAHLEは9月にドイツで開催されるIAA トランスポーテーション2024において、カーボンニュートラルな大型車輸送用のコンポーネントとシステムを初公開する予定だ。商用車事業は同社のOEM事業の約5分の1を占めているため、燃料電池トラックに対する体系的なアプローチを紹介する。

商用車は世界経済の背骨であり、陸上輸送の80%は商用車によって行われている。各トラックは年間平均15万kmを走行し、経済の流れを維持している。輸送の需要は今後も増加する見通しだ。

予測によれば、2035年までにバッテリーと燃料電池を搭載した純電動トラックが世界生産の約30%を占めるという。内燃機関は今後も重要な駆動システムとして残る見通し。MAHLEは、電動化、熱管理、高効率な持続可能な燃焼エンジンの3つの戦略分野で、世界中のあらゆる用途に最適なソリューションを提供している。

MAHLEののSCTモーター

MAHLEのSCT電動モーターは、全電動トラックや燃料電池用途に最適な高持続力と効率を誇る。IAAトランスポーテーション2024では、520kWの出力を持つ2つのSCT電動モーターを内蔵した重荷重用e-アクスルを初公開する予定だ。

また、MAHLEは燃料電池の周辺機器やバッテリー冷却システムも展示する。水素を電気に変換する燃料電池は高い技術要求を持ち、特に熱管理が重要。MAHLEはこの分野でリーダーシップを発揮している。

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