ヤマハがオートシフト「Y-AMT」に関する新たな発表を7月25日に行うと欧州SNSで予告した。Y-AMTについては概要が公開されているので、次は搭載車両と予想される。可能性が高いのは「MT-09 Y-AMT」だが、果たして!?

  文/Webikeプラス編集部  

Y-AMTはクロスプレーンエンジンへの搭載を公表

 ヤマハは、Y-AMTの概要を6月に発表した際、「クロスプレーンコンセプトのパワー特性を最大限に活用し、MTモードはスポーツライディングの楽しさを増幅するように開発されました」と説明している。つまり、CP4/3/2の3つのエンジンに向けた技術と言える。

 CP=クロスプレーンのことで、MT-10など並列4気筒がCP4、MT-09など並列3気筒がCP3、MT-07などの並列2気筒がCP2と呼ばれている。実際、ヤマハの現行スポーツモデルは、ほぼこれらのエンジンを採用しており、多くの機種をカバーすることができるのだ。

 編集部が得た情報によると、Y-AMTはCP3とCP2に採用されると予想されるが、ホンダがE-クラッチをCB/CBR650Rに搭載したことに対抗する意味でも有効。また、7月25日という早い段階でY-AMTの追加情報を公開するのはE-クラッチを意識しての事だろう。

 まず、Y-AMTの搭載が期待されるのがMT-09で、モデルチェンジした2024年型のスイッチボックスがY-AMT用にも使われているので可能性が高い。7月25日には搭載車両を含めたY-AMTの追加情報が発表されると思われるので要注目だ。

 

 

 

 

     

Y-AMTはMT-07への搭載も濃厚

 Y-AMTはCP3とCP2エンジンに採用されるという情報から、MT-09だけでなくMT-07への搭載も有力視されている。実際、MT-07とMT-09は欧州でのセールスが好調で、さらなる勢力拡大を実現するためにも、シフトが楽になり初心者層を狙えるY-AMTの投入は有効だろう。

 また、Y-AMTは欧州だけではなく国内への導入も期待できそうだ。先行するのはMT-09 Y-AMTと予想されており、ホンダE-クラッチのプラス5万5000円と比べてどこまで価格アップするかも注目されるところだ。一方、MT-07 Y-AMTは発表時期がずれるかも知れない。

 ちなみにY-AMTのシステム重量は2.8kgで、CB650R E-クラッチのプラス2kgとほぼ互角。その上ホンダDCTと同じAT機能があるのはアドバンテージだろう。DCTは重量にして10kg差があり価格はプラス6万6000円~11万円程度なので、ATを重視するならY-AMTが有利だ。

 CP3エンジン搭載車は、2024年のXSR900GPに加え2025年はYZF-R9も登場が噂されており、車種バリエーションが豊富になりそう。ヤマハは「近い将来、様々なモデルにY-AMTを導入し、この革新をスポーツライディング、ツーリング、通勤用途に展開する予定です」としている。

 

 

 

 

 

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