音楽好きなドライバーは多くいる。そしてその音楽を今よりもっと良い音で楽しみたいと思っているドライバーも少なくない。当連載はそういった方々に向けて、全国の有名カーオーディオ・プロショップが提案する“スタートプラン”を紹介している。

今回は奈良県大和郡山市の実力店、『ブリーズ』の木村さんに話を訊いた。さて、どんなプランが提示されたのかというと……。

◆今の音に不満があれば、“スピーカー交換”が最善の策に!

早速ブリーズの木村さんに、初めて来店する人にどのようなプランを提案することが多いのかを教えてもらった。

「ご来店される方の多くは、純正システムの音質にご不満をお持ちです。そうであればスピーカー交換をお薦めすることが多いですね。スピーカーを市販品へと交換すれば、音の質は確実に良化します。

ちなみに当店ではデモボードにスピーカーを20機種入れてあり、それらの音を聴いて選んでいただけます。そしてそれらは、取り付け工賃とインナーバッフル、ライトなデッドニングまでを含めた込み込みのセットプランを組んでありますので、いくらで取り付けられるのかも事前にお分かりいただけます。

なおパッケージプランは5万円くらいから20万円オーバーのハイエンドプランまでをご用意していますが、人気が高いのは10万円を超えるくらいのプランです」

フォーカル・PS 165 FE

◆試聴は狙いを定めて5機種くらいを。たくさん聴き過ぎるとむしろ迷う!?

「具体的には、税込で5万円台から7万円台くらいのスピーカーが人気です。例えばディナウディオの『ESOTAN212』(税込セット価格:10万4500円)、フォーカルの『PS 165 FE』(税込セット価格:13万2000円)、モレルの『マキシモウルトラ 602HE MKll』(税込セット価格:14万6300円)、これらが選ばれることが多いです。

なおご来店される方は、ご予算に合う製品の音を4、5機種聴かれて選ばれます。20機種すべてをご試聴いただくことも可能ですが、たくさん聴きすぎると逆に欲しいモデルが定まりにくくなってしまいます。なので価格帯的に狙いをつけて、5機種くらいにとどめた方が選びやすいと思います。

ところでパッケージプランの中で行うデッドニングは、セット価格を抑えるためにライトな内容にとどめています。スピーカー真裏への背圧処理とサービスホール塞ぎとインナーパネルへの制振までを行います」

DLS・ACW68

◆“低音強化”もお薦め! 聴こえていなかった超低音が聴こえてくると、印象がガラリ一変!

「または、サブウーファーの導入から始められるのもアリです。今の音質には大きな不満はないものの味付けを変えたいという方には、こちらを提案することが多いです。

というのも、ドアスピーカーは超低音までをスムーズに鳴らせません。超低音の再生は、口径の大きなスピーカーでないと物理的に難しいからです。なのでサブウーファーを追加すると、それまでは聴こえていなかった音が聴こえてきて、印象がガラリと変わります。

製品選びは、どこに取り付けたいかによって変わってきます。付けたい場所に収まる大きさのモデルを選定しましょう。

シート下に付ける場合には、DLSの『ACW68』(税込価格:5万7200円)を、助手席の足元に置きたい(足元にしか置けない)場合にはカロッツェリアの『TS-WX010A』(価格_オープン)をお薦めすることが多いです。

お近くでしたらお気軽にお越しください。さまざまなご提案ができると思います。お待ちしています」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。