輸入車・自動車用品販売のホワイトハウスが7月29日、総務省消防庁の緊急消防援助隊車両「小型救助車」として、POLARIS(ポラリス)・レンジャーを全国の消防本部に納入したことを発表した。
ポラリス・レンジャーは、2011年の熱海土砂災害で唯一動ける車両として活躍し、その実績が国に認められた。今回の全国配備は、地方自治体への緊急消防援助隊車両としての導入が決定されたもので、すでに山形県酒田地区広域行政組合消防本部、和歌山県高野町消防本部、広島県尾道市消防局に納車済み。年内には神奈川県小田原市、長野県飯田広域、愛媛県八幡浜にも納車予定となっている。
ポラリス『レンジャー』、全国の消防本部に配備ポラリス・レンジャーは排気量999cc、水冷式直列2気筒DOHCエンジンを搭載し、最大出力82hp、最高速度80km/hの性能の公道仕様特殊車両。全長304cm×全幅158cm×全高214cm、ホイールベース206cm、車両重量945kg、最大積載量450kgと、コンパクトながら高い性能をもっている。タイヤ交換の要領でクローラーに換装することが可能なため、雪道やぬかるみ、がれきの上など、タイヤでは進入困難な場所でも自走が可能となっている。
東京消防庁即応対処部隊「全地形活動車」としても導入されており、熱海市伊豆山土石流災害や能登半島地震などで活躍した実績がある。情報伝達や救助資材の搬送に役立ち「一刻も早く進入困難な火災現場に先行し、必要な情報収集体制及び救助・消火活動体制を構築する」使命を担っている。
今回のポラリス・レンジャーの配備により、全国規模であらゆる自然災害に迅速に対応するための体制が強化されることとなった。
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