ホンダは2022年に二輪事業説明会を開催し、2024~2025年にかけて大型電動バイクを発売する計画を発表していた。これが11月のミラノショーで初登場することが判明した。

  文/市本行平 Webikeプラス  

今回登場するのは1機種のみ、果たしてどんなモデル!?

 7月上旬に開催されたホンダの二輪メディア向け懇親会で、この4月から二輪事業本部長に就任した加藤稔氏が今後の事業方針を説明した。その際に、計画中の大型電動バイクについて「今年のミラノショーで1機種目をお披露目します。生産は2025年中を目指しています」と明らかにした。

 2022年の二輪事業説明会では、「ファンEV」として3機種のシルエットが公開されており、クルーザー、ネイキッド、スクータータイプの存在を示唆していた。エンジン車では「中間排気量帯」と説明されたので、600cc前後に相当する大型クラスと予想される。

 これが、2023年10月のジャパンモビリティショーで展示される予定だったが登場せず、計画が見直されているというウワサもあったことから、当初のシルエットとは異なるコンセプトのモデルになる可能性もあるだろう。

 ホンダはその後、2023年11月にも投資家に向けて2025年までに10モデル以上の電動バイクを発売することを表明しており、「ファンEV」を3機種用意する方針に変わりはない。ミラノショーで登場するのは1機種のみとなるので、これを皮切りに順次公開する流れだろう。

 

 

 

 

 

 

     

全固体電池の投入はまだ先になる

 2022年開催された二輪事業説明会では、全固体電池の取り組みについても言及があり、FUN EVに搭載されることも期待されたが、実用化にはまだ時間がかかるようだ。

 「二輪車はバッテリーを積むスペースが限られますので、今のバッテリーを大幅に進化させるべきだと考えています。現在、栃木県のさくら市に全固体電池を量産するための実験ラインを作り始めていて、もちろん四輪だけでなく二輪車でも使うことを想定しています。

 全固体電池は、エネルギー密度を30%向上、コストを20%削減させることを目指し、2020年代の後半に量産する目標を掲げていますが、簡単ではありません」と加藤氏は語っており、2025年中に量産されるというFUN EVに間に合う開発スケジュールではないことも明らかになった。

 

 

 

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