家電量販店などでも手頃な価格のスマートフォンとして販売されるシャオミのスマホ。このシャオミが2024年3月からBEVの製造販売に進出。いまのところ唯一の販売車種である「SU7」が、2024年内に12万台の納車を目指すという!!

※本稿は2024年6月のものです
文:角田伸幸/写真:シャオミ
初出:『ベストカー』2024年7月26日号

■スマホみたいな勢いで売ってる……

シャオミのSU7。タイカンの性能を630万円で実現し、27分で5万台の予約を集めた

 手頃なスマホで知られるシャオミ(小米)が、EVに進出したことはすでに報じたが、最近同社が発表したある「数字」が話題となっている。

 今のところ、シャオミがラインナップするクルマは「SU7」1車種のみ。しかも発売されたのは3月末だから、2024年の販売期間は実質9カ月しかない。

 そのSU7について同社は当初、「年内納車台数は7万6000台」としていた。

 ところが5月末、その台数を10万台に引き上げたと思ったらすぐさま訂正し、「12万台を目指す」とアナウンスしたのだ。単純計算で12カ月分に直すと、16万台である。

 たとえばBYDは、2023年に世界で302万台を売り上げた(BEVに限れば157万台)。しかしこの数字を達成するまでにおよそ20年を費やしていることを忘れてはならない。

 このままいけばシャオミは、数年でBEVの販売上位に食い込む強豪となるだろう。

 その成長の武器となるのがスマホ事業の資産だ。すでに同社はエンタメや電力、金融などによる「シャオミ経済圏」を築いており、SU7もそれらとの連携を前提に開発されている。

 シャオミの動向に注目だ。

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