はとバスは、2階建てオープントップバス「エクリプス ジェミニ3」の新デザイン車両を2台導入したことを記念して、2024年8月10日(土)の「はとの日」に東京駅丸の内南口のはとバスのりばでお披露目会を開催した。

文:古川智規(バスマガジン編集部)
(写真提供:株式会社はとバス)

■「エクリプス ジェミニ3」お披露目会

484号車のデザインテーマは「みんなの思い出を乗せたバス」

 お披露目の当日は、東京駅丸の内南口の1番・2番のりばに新型ダブルデッカー車2台が並び、16時出発の「TOKYOパノラマドライブ」として運行すべく乗客を迎えた。

はとバス社長のあいさつ

 乗車後の15時50分頃より、バス車内ではとバス社長、来賓として北アイルランド開発庁の代表マークグラハム氏より挨拶があった。

マークグラハム氏のあいさつ

 また、群馬県の学校法人 有坂中央学園 中央情報大学校の出身で、車両デザインを担当した2人を紹介し、483号車に野勢茉美さんが、また484号車に内田菜々さんが、それぞれ自身がデザインした車両に乗車した。紹介の際には乗客より盛大な拍手で迎えられた。

乗客から喝さいを浴びる483号車のデザインを担当した野瀬さん

■デザイン担当者が語るテーマ

報道撮影に応じるデザインを担当した2名

 483号車のデザインテーマは「結び」で、デザインを担当した野勢さんは要旨、「東京タワーをイメージさせる赤、東京のスタイリッシュさを表した青、はとバスの黄の3色のマーブル柄は、世界中の人がはとバスで東京観光をすることで縁が結ばれるよう願ったデザインとなっています」と、語ってくれた。

483号車のデザインテーマは「結び」

 484号車のデザインテーマは「みんなの思い出を乗せたバス」で、デザインを担当した内田さんは要旨、「今までバスに乗車した方々が旅の思い出をステッカーにして貼っていったというイメージで、東京の街並みや旅を楽しむ人などが描かれたステッカー風のイラストで埋め尽くしました。」と語った。

483号車とデザインを担当した野瀬さん

■英国大使館からも特別記念品が!

乗車改札中の乗客たち

 各号車32名様ずつの計64名を乗せたバスは定刻の16時に出発し、車窓より国会議事堂・東京タワー・レインボーブリッジ・お台場・豊洲・築地・歌舞伎座・銀座等と、東京の名所を案内して17時頃に東京駅丸の内南口に帰着した。

レインボーブリッジはオープントップで魅力倍増?

 乗客には降車の際に、はとバスオリジナルトートバッグ(非売品)のほかに今回に限り英国大使館より特別にマグカップと北アイルランドの紹介冊子がプレゼントされた。新車両のお披露目は言うに及ばず、短時間ながらもコースへの乗車で体験した新型車両やプレゼントも含めて大好評なお披露目・ツアーだった。

はとバスと英国大使館から特別なプレゼント

■2軸のダブルデッカー車

勝鬨橋を通過中のジェミニ3

 当該車はダブルデッカーながら2軸車で、ダブルデッカー車のスタイルとして一般的な3軸ではないのが特徴だ。大型車には違いないが、全長が大型貸切車の12m車ではなく、路線バスと同様の11.5m車で軸重が軽いのも2軸で完成した理由だろう。

ビルに映るジェミニ3

 12m車のスカニア「アストロメガ」よりも先進的な「顔」をしていて見た目にもスタイリッシュで格好良い。今後積極的に運用に就くと思われるので、機会を作ってでも乗ってみる価値はあるので、当該コースは要チェックだ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。