毎度涙が出るほど頑張っているラリースト新井大輝(アライ・ヒロキ)選手。ラリー2相手に激戦を繰り広げるヒロキさんですが、プライベーターだからマシン代も自腹。ミッションは爆弾抱えているし……苦労が絶えないヒロキさんは第2戦唐津をどう戦うの??
文/写真:新井大輝
■新生ヤリスラリー2に勝たなきゃならん!!!
GRヤリスRally2に惜しくも負けてしまった全日本ラリー開幕戦のラリー三河湾。あれから様々なテスト(瞑想)を繰り返しながらこの1ヶ月間を費やしてきました。事前テストで走らせる予算などもちろん無い極貧プライベーターにとっては三河湾のデータからどれだけセットアップをイメージするのかが鍵を握ります。
大まかに三河湾ラリーの反省点というと(1)ブローしたミッションのギヤの準備ができなかった(金欠)、(2)車重が規定重量よりも80kg重い(これは簡単に解決できそう)の2点です。
実際に壊れかけのトランスミッションはラリー三河湾後にすぐにバラしてギヤを確認しましたが、よく最後までブローせずに走り切ってくれたなと思うほど酷く摩耗しておりました。ピッチング跡が酷すぎてギヤが破断しかけであと0.0001歩で400万コースの修理費を払うところでした(今の為替レートだと本当に笑えんぞ!頑張れ日本!)笑。
というわけで瞑想をしていたら全日本ラリー第2戦の唐津ラウンドが明日に差し迫ってきたというわけでございます。一番致命傷だったミッションのギヤは程度の良い中古品に変える事ができたので、ようやく規定のブースト値で戦うことができます。わくわく。
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■悪いが今回ばかりはマジで総合優勝を狙いに行くから!!
蛇足になりますが、貧乏プライベーターのアライさんはまたギリギリの日程を駆使して出発日の前日にようやく牽引免許を取得しました。仕事終わりに連日連夜教習所へ通い詰めました。
事前の運転適正診断で真面目に回答していたら”強気でわがままで緊張感がない”などとオーバーキルされる場面もあり、思い返せば小学生の頃から言われていることが30歳になっても言われるのは辛かったです。
ん? なんで牽引免許なんか取っているのかって?
そりゃ自走で1400km離れた九州までチームの荷物とシュコダ丸を持って行かないといけないからに決まっているでしょ!貧乏プライベーター舐めちゃいけませんよ!笑
輸送サポートで今回MAROYAさんからフォードF-350と牽引トレーラーをお貸ししていただきチームの荷物を満載にして17時間ぐらい掛けて九州へ辿り着きました。本当にありがたい限りです。
そんな中どうやらライバルチームは木曜に唐津市内で事前テストをしていたようですが、その頃僕は福岡のコストコでチーム員13人分×2日分の食費を購入していました。
もぅ! 絶対負けないんだからね!!
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